医薬品業界の今後の競合は、ヘルスケア業界に参入する他業種である

12月 10, 2019

どうも、マサです。@nishimohuri

 

医薬品業界に多くの他業界が参入してるよね。

 

本日は、医薬品業界の今後について語ってみます。

 

医薬品業界の今後については、どの新薬が期待されるとか

どの領域が伸びるか等、様々な観点がありますが

僕は「業界全体の競合相手が変わる」という切り口で考えてみました。

 

結論から言うと今後医薬品業界の競合相手は、

「ヘルスケア業界に参入してくる新規参入企業」になります。

 

今までは、同種同効薬を開発している他製薬会社、

つまり業界内の製薬会社が競合でしたが、

今後はそのようなスケールではなくなってくると感じます。

創薬の戦闘力だけでは生き残れない時代になりつつあります。

 

10年もしたら製薬業界が創薬の優先順位を下げる日がきてもおかしくありません。

 

ということで、医薬品業界の今後の競合が

「ヘルスケア業界に参入してくる新規参入企業」

であるという主張を簡単にまとめてみました。

 

業界構造の変化

まずは、業界の構造変化を数字で見ていきます。

 

国内の医薬品市場の変化

下記資料が、2016年から10年間の

国内の医薬品市場の変化を表したグラフです。

図①

 

このグラフをご覧いただければ一目瞭然ですが、

2016年から10年間国内の医療用医薬品の市場規模は頭打ちになっていることが分かります。

 

【原因】
・薬価改定
・ジェネリック医薬品の普及
・生活習慣病の市場の縮小

 

いやいや、抗がん剤領域が伸びているから

国内の医療用医薬品の市場は底上げされるんじゃないの?

と思うかもしれませんが、領域別に見ると

生活習慣病の減少分を賄っていることが分かります。

図②

(出典;富士経済グループ図①②)
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/?view_type=2

 

市場規模の観点から行くと、中枢神経領域もほぼ横ばいですね。

 

この2つの資料を見る限り、国内の医薬品市場は頭打ちになっているので、

製薬会社が今までの業界構造だと利益を伸ばしにくいのは一目瞭然ですよね。

製薬会社は抗がん剤領域で新薬を作るし、

雇用に関しても抗がん剤領域で活躍できるMRが生き残りやすくなるのです。

 

・医薬品市場はほぼ横ばいの推移
・抗がん剤↑生活習慣病↓でトントン

ヘルスケア産業を数字で見る

そして、次に各業界が注目している業界が

ヘルスケア産業になります。

ヘルスケアとは、一言で言えば

「健康に関わる全てのサービスのこと」です。

病気の予防、高齢者の住まいや、健康増進などが含まれます。

 

最近では、他業種の大手企業も次々とヘルスケア産業に参入しています。

下記図が、ヘルスケア産業の市場規模推移を表した図になります。

 

(出典:事業構想project online)
https://www.projectdesign.jp/201608/healthcare/003059.php

 

ご覧のように、2020年は26兆円のヘルスケア産業の市場規模は37兆円に増える見込みです。

日本の高齢化に伴い、ヘルスケア産業はぐんぐんと伸びていき、

2030年には医療・介護に従事する人材が全業界の中でトップに君臨するとも言われております。

 

 

 

破壊的イノベーション

今後は、このヘルスケア産業に破壊的なイノベーションが起こる可能性が高いです。

 

(破壊的イノベーションとは、iPhoneのような時代を変えるイノベーションのこと)

では、破壊的イノベーションが起きた有名な事例を書きます。

 

アップル社iPhone

イノベーションを語る上で、分かりやすいのがiPhoneです。

携帯電話機能を付帯した小型コンピュータとして発売されたiPhoneは、これまでの常識を覆しています。

iPhoneが生まれた背景には、科学者、音楽家、芸術家など

IT業界外の人材との議論を重ねたという背景があります。

 

コミュニケーションのあり方を変えたFacebook

今ユーザーが10億人いるFacebookも破壊的なイノベーションが起こった一つの例です。

コミュニケーションのあり方を変え、友人とつながるだけではなく、

友人の友人ともつながりやすくなる仕組みを提供しています。

 

他業種からの参入で成功した富士フィルム

あくまで一例ですが、他業種でありながら昔からヘルスケア産業に参入していた代表的な企業があります。

例えば、富士フィルムですね。

1936年にX線フィルムを生み出してから、約50年の月日を経て

次に画像診断システムを世界に先駆けて発売しました。

その次には、超音波診断分野に進出し、デジタル内視鏡の発売へと舵を切り、ヘルスケア産業に参入しています。

 

予防医療でも活躍

予防の領域においては、2006年では機能性食品やサプリメントの発売にも至っております。

医薬品という分野では、富山化学工業を買収し

「アビガン」という薬を発売するまでにもなりました。

 

ヘルスケア産業が伸びているということは

富士フィルムが積極的に事業を展開してきたように、

今後は同じようなことが枚挙いとまなく起こる可能性が高いです。

 

医薬品業界で起こりうるイノベーションは?

破壊的イノベーション理論を唱えた第一人者「クレイトンクリステンセン」が書いた著書

Innovator's Prescriptionという本にこんな一説があります。

 

・医薬品業界では、今後「サプライチェーンの破壊」が起こる。
今まで、製薬企業の社内で行われてきた研究開発、治験、製造、営業のそれぞれでアウトソーシングが進む。

・そうした破壊が製薬産業への参入障壁を下げ、新規参入を活性化する。

Innovator's Prescription クレイトンクリステンセン

 

今まで製薬会社は社内で開発から営業までの一連の流れを担っていましたが、

それを外部委託し、その結果異業種の参入障壁が下がるということですね。

例えば、製薬会社は創薬のみで、営業を完全にCSOに委託したりとかね。

 

 

ヘルスケア産業に参入を掲げている企業

実際にヘルスケア産業に参入を掲げている企業は多数あります。

ウェアラブル端末の開発に勤しむ企業や、

ドラッグストアやスーパーの小売店も医療機関と連携して

お客さんに付加価値をつけようとしています。

KDDI

KDDIという有名な電気通信業者も自宅で血液検査を完結させるサービスに取り組んでいます。

 

 

第一生命

保険業界の第一生命もインパクト投資としてヘルスケア産業に投資を行っています。

 

このほかにも、多くの企業がヘルスケア産業に重点的な投資を行っているのです。

 

大手企業の変革の時

国内医療医薬品の市場規模が頭打ちになっている今、

企業に求められるのは今までの常識を覆し、新しい価値を提供する企業です。

既存の価値基準から脱しにくい風潮がある大企業こそ

特にイノベーションが求められるのではないでしょうか。

 

医薬品業界も今後、ヘルスケア産業に参入する

 

・国内医薬品市場の横ばい、ヘルスケア産業の拡大
・ヘルスケア産業で起きるイノベーション
・ヘルスケア産業に参入してくる異業種

上記の3点から、今後医薬品業界が成長するためには、必然的にヘルスケア産業に参入しなければなりません。

クレイトンクリステンセンが、今後医薬品業界ではサプライチェーンの破壊が起きると言っているように、実際に起きる可能性は0ではありません。

サプライチェーンの破壊が起きれば、

仕事が変わり、雇用も変わり、製薬各社も創薬の戦闘力だけではなく

ヘルスケア産業を戦い抜く戦闘力が求められます。

新規参入企業のイノベーションを脅威と捉え、

多少のリスクはあっても、イノベーションを起こしていく企業姿勢が必要なのではないかと思いました。


「現状維持を続けたら、5年後に絶対後悔する」と感じた僕は、転職を決意。

働く場所を変え、環境を自分で選びやすいコントラクトMRに転職をしました。

僕は、転職という手段を使って自ら環境を変えたことで、「人生は、自分の手で切り開く」という強い信念を持つことができました。

今はまだ道半ばですが、楽しい毎日を送りながら「脱・会社依存」という目標に向かって走り続けています。

「脱・会社依存」という目標に進む上で、僕は同じような価値観を持つ人と一緒に頑張りたいと思っています。

下記記事に、僕の行動理念、そして強い想いを本音でぶつけました。

「転職未経験だった25歳の自分」に送りたいメッセージでもあります。

過去の僕と同じく、未来に漠然とした不安を抱え、「現状維持を続けたら5年後に絶対後悔する」と思う人は読んでみてください。

「コントラクトMR×副業」という働き方で「脱・会社依存」を実現する


 

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